代表佐藤の詳細

 1984年、東京都日野市に生まれる。物心ついた頃から自然が好きで、学校が終わると毎日のように近所の丘陵公園に遊びに行っていた。中学校ではグッピーの飼育に熱中し、その時に兄から遺伝の法則を学び、生物学にさらに興味を持つようになる。高校時代は生物の山本先生が楽しそうに生物の話をしていることに感銘を受け、大学でも生物学を学ぶことを決意した。

 立教大学理学部生命理学科に入学してからは分子生物学や生化学を学ぶが、目に見える生き物の生態について研究したいと、卒業研究は動物生態学研究室に入り、鳥の生態についての研究を開始した。指導教員の上田教授(現立教大学名誉教授・日本野鳥の会会長)から、オーストラリアの鳥類について調べないかと提案され、悩んだ末に、大学を休学して2006年の半年間、オーストラリア北部の熱帯地域でカッコウ類の托卵に関する調査を実施した。その調査では、100年以上研究され、多くの知見が蓄積されてきた托卵研究において「進化しない」と考えられてきた行動(托卵された鳥の親がカッコウ類のヒナを見分けて捨てる行動)の撮影に世界で初めて成功した。その成果は英科学雑誌「Biology Letters」に掲載され、権威ある動物行動学の教科書にも掲載された。また、東京の自然とあらゆる点で異なる南半球の自然に惚れ込み、以後、2016年までにオーストラリア、ニュージーランド、ニューカレドニアなど5か国で調査を行なった。

 博士課程から調査を開始したニューカレドニアでは、ポーランド科学アカデミーのトイヤカウフ准教授(現教授)と共に5年間調査を主導した。その間に国内外の多くの研究者を受け入れ、毎日のように活発な議論を行い、論理的思考力を高めていった。また、これらの研究者とともに20本以上の論文を国内外の科学誌で発表した。

 博士取得後はポスドク、大学兼任講師を経て、NPO法人バードリサーチに就職した。東京都鳥類繁殖分布調査の事務局を担当し、100人以上のボランティア調査員さんとともに東京都の鳥類を隈なく調査をした。また、民間企業とコラボしてハクチョウ類の調査や、外来種の調査なども行なった。これらの経験によって、日本の自然の豊かさとともに多くの環境問題を知ることになった。また、その課程で多くの調査員さんと交流することで、自然保護に関わる人々の想いを知ることになった。また、自然保護や調査に貢献したくても、スキルがないと諦めてしまう人々も多いことがわかった。

 2021年にバードリサーチを退職し、自然保護の輪を広げようと、くりべぇすを設立。自然保護の参加の敷居を下げて、多くの人が参加できる活動を目指している。